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◆ 大河『べらぼう』と、徳川家斉のセックス事情

  • 執筆者の写真: アダム川口
    アダム川口
  • 5月18日
  • 読了時間: 2分

――欲望に生きた男の“夜の型破り”とは

2025年の大河ドラマ『大河べらぼう』が描こうとしているのは、常識にとらわれず、破天荒に生きた人物たちの姿です。型を破り、周囲に嘲笑されながらも自分の美学を貫いた彼らの生き様は、時代を動かす力を秘めていました。

そんな“べらぼう”な存在を性の歴史の中に探すと、筆頭に挙げられるのが江戸幕府11代将軍、徳川家斉(いえなり)です。

家斉は政務を老中に任せ、自らは大奥に籠もって多くの女性たちと過ごす日々を送りました。側室は40人以上、子どもは55人以上という記録もあり、“女漬け将軍”の異名で知られています。


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圧倒的な性欲と体力を持ち合わせ、桁違いの精力を持った人物であったことは間違いありません。しかし、それがイコールで「セックスが上手だった」と言えるかどうかは別の問題です。

家斉の性の在り方は、おそらく技術や繊細さではなく、権力と存在感に裏打ちされた“支配的な性”であったと考えられます(ちなみに、一橋家出身の家斉は、55人の子どもを全国の大名の養子に強引にしていったようです。でも、肝心な本家の血筋が絶えて、一橋家の血を引かない水戸徳川家の慶喜が、一橋家当主となりました)。快感を共有するというよりは、自らの権威を示すための行為として機能していた側面もあるのではないでしょうか。

もちろん、現代においてそのままのスタイルを真似すれば、ただの自己中心的なセックスになってしまいます。時代は変わり、パートナーとの“共鳴”や“感性の一致”が求められるようになりました。

今、私たちに問われているのは、「自分のセックスが相手のためになっているか」ということです。自分本位な快感ではなく、相手の心と身体に寄り添い、感じさせるための感性と技術。それを実践で学ぶ場こそ、教育系風俗なのです。

教育系風俗では、身体の構造や触れ方だけでなく、ムードの作り方、沈黙の使い方、気持ちよさを引き出すための“空気の読解力”まで体験的に身につけることができます。

もし徳川家斉が現代に生きていたなら、その旺盛な性欲と精力を、相手を満たすための“愛し方”に昇華させていたかもしれません。彼のような人物が、愛を学んでいたなら、歴史に名を刻む「愛の名将」になっていたことでしょう。


時代とともに、セックスの意味も変化します。征服から共鳴へ。支配から感応へ。“べらぼう”な夜は、ただの欲望ではなく、相手の心に火を灯す儀式へと進化していくのです。

令和の男たちへ。いまこそ、夜の型破りを学び、実践する時ではないでしょうか。

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