意外と間違ってる?「正しいコンドームの付け方」
- アダム川口
- 6月21日
- 読了時間: 3分
更新日:8月20日
コンドームは、日本でもっとも普及している避妊具であり、性感染症(STD)の予防にも非常に有効なアイテムです。にもかかわらず、「正しいコンドームの付け方を一度も教わったことがない」という方は少なくありません。
実は、コンドームの使用方法には細かなポイントがあり、間違った付け方では“避妊効果も感染予防も不完全”になってしまうこともあるのです。今回は、性教育の観点から「意外とみんながやりがちなNG例」と「正しいコンドームの付け方」を丁寧に解説します。

よくある間違い①:勃起前に装着する
コンドームは、必ず完全に勃起した状態の陰茎に装着しなければ意味がありません。半勃ちや、まだ柔らかい状態でつけてしまうと、途中で抜けやすくなったり、内部でズレたりする原因になります。
正しいタイミングは、「これから挿入する直前」。勃起が安定してから装着するのが鉄則です。
よくある間違い②:空気を抜かずにかぶせる
コンドームの先端には、精液を溜めるための「タンク」があります。ここに空気が入ったままだと、行為中の摩擦や圧力で破れてしまうリスクが高くなります。
装着時には、先端のタンク部分を軽くつまんで空気を抜きながら、根元まで一気に巻き下ろすことがポイントです。意外とこの「空気抜き」を忘れている方が多いのです。
よくある間違い③:裏表を間違える
コンドームは、巻き下ろせる方向(外巻き)とそうでない方向(内巻き)があります。うっかり逆に装着しようとすると、途中で「アレ?巻けないぞ」と気づくのですが──その時点で、すでに精液のごく少量が付着している可能性もあります。
一度裏表を間違えてペニスに触れさせたものは、必ず新しいものに交換してください。もったいないと思って使い回すのは、避妊効果も感染予防も台無しです。
イル系のローションはラテックス素材のコンドームを劣化させるため、使用するなら「水溶性」のローションを選ぶのが基本です。
よくある間違い⑤:根元まできちんと下ろさない
「途中までで止まっている」「先っぽだけにかぶっている」状態では、ズレやすく、意味がありません。必ず、ペニスの根元までしっかりと巻き下ろすことが重要です。
また、体位を変える際や、行為の途中で抜けていないか確認するのも、スマートなマナーのひとつです。
正しいコンドームの付け方のステップ(基本編)
開封前にパッケージに破損がないか確認
コンドームを取り出す(歯や爪を使わず、優しく)
向きを確認(巻き下ろせる方を外側に)
勃起した状態のペニスに、タンク部分の空気を抜きながら装着
根元まで一気に巻き下ろす
挿入
終了後はすぐに抜き、根元を押さえながら外す
ティッシュなどに包み、捨てる(トイレに流さない)

まとめ:小さなひと手間が、大きな安心につながる
コンドームは、ただ「つければいい」わけではありません。正しく使うことで、避妊だけでなく性感染症のリスクも大幅に下げることができます。
そして何より、「相手を大切にしたい」「自分も安心して楽しみたい」という気持ちを表現する、立派なマナーでもあります。
パートナーとのセックスをもっと快適で安心なものにするために、ぜひ今一度、あなたの使い方を見直してみてください。
性の知識は、恥ではなく“エチケット”です。そして学び直すことは、誰にとっても遅すぎることはありません。
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