top of page

グローバルに広がる「先進国のセックスレス」〜「性の不況」は日本だけの問題ではない

  • 執筆者の写真: アダム川口
    アダム川口
  • 8月14日
  • 読了時間: 4分

更新日:8月20日

セックスレスは日本だけの問題かと思っていましたが、グローバルな問題になっているようです。もしかしたら、日本がセックスレス先進国なだけなのかも知れません。

そう言えば、日本は少子高齢化でも先進国でもあります。ちなみに、少子化は古代ローマの上流社会でも起きており、時代を問わず先進的な社会に共通し、現在では先進国のセックスレスが問題になっているのかも知れません。


セックスレスの夫婦


1. 先進国のセックスレスの実情~アメリカのニュースより

アメリカでは、近年セックスレスが拡大していることが複数の調査で示されています。

  • GSS(General Social Survey)2021年データによると、アメリカの成人の26%が過去12ヶ月間に一度もセックスをしていないと回答しました。これは2010年の約20%、2018年の23%と比較しても明らかな上昇です。



  • 若年層(18~35歳)に限定すると、2008年には約8%だった「1年間セックスなし」の割合が、2021年には21%まで急増しました。




  • 男女別では、男性の22.8%、女性の34.3%が「1年間セックスゼロ」と報告されており、特に30歳以上の女性(36.6%)の割合が目立ちます。



  • また、2021年の別調査では、18〜34歳の男女で、性交渉経験がまったくない人が、男性:20%、女性:19%に上っています。これらは2008年の8〜7%から大きく増えた結果です。




2. 性的活動が減少している背景には

セックスレスの増加は、一時的な現象だけでなく社会構造の変化に伴う長期的傾向です。


  • アメリカに限らず、若者の結婚が遅れ、独り暮らしや親との同居が増えており、性行為の頻度低下につながっています。



  • 社会的な変化として、仕事やネット依存、心理的孤立といった要因から、性的関心や時間の余裕を失ってしまうケースが目立ちます。



3. 若年層の価値観の変容と「性の姿」

一方で、単に「セックスがない」状態だけでなく、性的なあり方そのものが変化しています。


  • Z世代では、セックス頻度の低下だけでなく、「性や恋愛の意味を再構築する文化」が生まれています。性教育や自己決定を重視し、従来のルールに縛られない関係を築こうとする傾向があります。




  • 一部では「セクシュアリティを抱えつつ、あえてセックスをしない」という選択をするcelibate sluts(性的な快楽を求めるものの、性行為自体は控えている人)のような動きもあり、性的自律の現れとして注目されています。




「セックスレス大国」と揶揄されていたのは日本だけかと思いきや、アメリカをはじめとする諸外国でも、性的な交わりの頻度が著しく減少する傾向が明らかになっています。


アメリカでは、2021年のGSS(General Social Survey)によると、成人の26%が「過去1年間に性交渉をしていない」と回答しており、その割合は年々増加傾向にあります。特に18〜35歳の若年層では、2008年には約8%だった「性交渉ゼロ」の人が、2021年には21%にまで増えました。30代以降の女性では、「1年間セックスがなかった人」が36.6%にものぼっています。

この現象の背景には、結婚や恋愛の後回し、経済的不安、デジタル依存、社会的孤立など複合的な要因があると考えられています。パートナーとの時間が取れない、または「性」そのものへの関心が希薄化している人が増えているのです。


しかし、単にセックスの頻度が下がっているというだけでなく、Z世代(若年層)を中心に「性の意味そのものが再定義されている」ことも見逃せません。恋愛やセックスを「しない選択」を前向きに捉えたり、性の学びを通じて自分自身と向き合ったりする動きが広がっています。


つまり、セックスレスの広がりは単なる「問題」ではなく、人々が性をどう捉え、どう向き合っていくかを見つめ直す時代の象徴でもあるのです。そしてこの現象に対応するには、教育のあり方の見直しが急務でしょう。性に関する対話、正しい知識、そして安心して学べる場が、あらためて求められています。


たとえば、弊社の「教育系風俗」のように、学びと実践を橋渡しする場は、世界的にも今後必要とされる可能性があります。

単なる快楽ではなく、信頼・対話・相互理解を軸にした性のありが、これからの時代に求められるのかもしれません。

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
bottom of page